横浜の探偵 Jiu(ジュー)の探偵ブログ 【TOM探偵事務所】

このブログは、御依頼者様や対象者が分からないよう、一部アレンジしています。

ヴァイオリン買う振りして潜入

こんばんは、Jiuです。今日は長文だよ。

チェリストの女性の調査は今度の土曜日に練習があるので、

そこまでお預けになったの。

今日はYさんのお仕事のお手伝いをしたよ。

ちょうど音楽関係のお仕事があって、

高級な弦楽器を売ってる新宿の専門店に潜入したのね。

お店の経営状態を調べる調査で、お店の中に飾ってる楽器の数を調べたの。

チェリストの女性の調査をしてた最中なので、

音楽音痴な私でも少しは楽器のことを覚えてたよ。

このお店は高級な楽器ばかりを置いてるので、

予約しないとお店に入れなかったのね。

電話するとこっちの電話番号が分かっちゃうので、直接行くことになったよ。

Yさんがお話し役で、私は音声録音と店内の様子を撮影する係なの。

役柄はYさんと私は親子で、

お姉ちゃんがヴァイオリンのプロ活動をしてるので

新しいヴァイオリンをプレゼントすることにしたの。

 

お店に行くとドアが閉まってたけど、

インターフォンを押すと中から男性が出てきたよ。

Yさんが「予約しないとダメだったか」って聞くと、

男性は大丈夫と言って中に入れてくれたの。

ちょっと癖のあるような男性なの。バレないか心配だったよ。

お店の中は色んな弦楽器がずらっと並んでたよ。どれも高級そうな感じ。

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Yさんは娘がヴァイオリンのプロ活動しているとお話しして、

お店の中を見せていただいたのね。

中に入るとYさんは私にチェロとビオラを指さして、違いを見るよう言ったの。

ビオラって小さいのね。ヴァイオリンと同じぐらいの大きさなの。

その時ふと思い出したよ。

月曜日に見たチェリストに似た女性が背負ってたケースの大きさは、

ビオラじゃないよ。

あの大きさなら絶対にチェロだったことを思い出したの。

Yさんは私の顔を見て「気が付いたようだね」って言ってくれたの。

でも郵便物はビオラ奏者の女性宛てだったのね。

その謎解きは今度にすることになったよ。

 

まずは今日のお仕事だよ。

このお店の状況を調べないといけないのね。

Yさんが事情を説明すると男性は壁に吊るしてたヴァイオリンを取って

弾き出したの。

「どうだ、いい音だろう」って自慢げな顔をしてるのね。

正直、私にはキーキー鳴ってるだけで、

そんなにいい音には聞こえなかったけどね。

値段は250万円だって。ビックリだよ。

ヴァイオリンってそんなに高いのね。

でもYさんは平然とした顔で「そんなもんか」って言ってるの。

 

男性がプロなら音大を出てるだろう聞いてきたので、

Yさんは迷わず「桐朋を出た」と言ったの。

すると男性はすっごくビックリして、

目を見開いて「と、う、ほ、う」って言ってたよ。

桐朋大はチェリストとバイオリニストの女性が卒業した大学だったのね。

ちょうど、この調査をしたので大学名は知ってたけど、

そんなにすごい大学だったとは。。

弦楽器の専門店の人がビックリするぐらいだから、音楽関係では有名なのね。

 

男性は「桐朋」と聞いただけで、すっかり信用したみたいだよ。

他の壁に吊るしてたヴァイオリンを次々と取って色々説明してるのね。

Yさんはすかさず「ストラディバリウスはあるか」って聞いたの。

依頼者は、この超高級のヴァイオリンがこの店にあるかどうか

一番知りたかったみたい。

男性はニヤッとした表情を浮かべて、

奥の部屋からストラディバリウスを持ってきたよ。

「どうだ、いい色してるだろう」と男性は言ってるの。

値段は普通なら1億以上もするけど、7千万円でいいって言ってるの。

Yさんは「おぉ、1億切るのか」と言いながら

ストラディバリウスをまじまじと見てたよ。

 

男性はすっかり信じ込んでたのでYさんに色々お話ししてるの。

その間に私は小型カメラでストラディバリウスを撮影して、

お店の中も全部撮影したよ。

男性は自慢そうにストラディバリウスを手に取って弾き始めたよ。

いちおうこの男性はヴァイオリニストで、

昔は色んなところで演奏してたみたいだよ。

なのでヴァイオリンはプロだろうけど、

私にはどうしても、いい音には聞こえないのね。

この前、浜田山会館に行った時に聞こえた

ヴァイオリンの音の方が優しい感じに思えるの。

実はYさんも音楽にはあまり興味は無いけど、

目を閉じてウンウンとうなづいてたのね。

後からYさんに聞くと、演技するのに大変だったと笑ってたよ、(*^_^*)

 

Yさんは情報が十分取れたので引き上げようとしたけど、

男性は延々とお話しし始めたのね。

どちらかと言えば男性の自慢話ばかりなの。

お話しが中々止まらないようなので、

Yさんは私に携帯を指す仕草をしてきたのね。

たぶん電話をするようにという指示だと思ったので、

こっそりYさんに電話したよ。

男性がお話ししてる途中にYさんの携帯電話が鳴り始めて、

Yさんは「ちょっと失礼」と言いながら携帯電話に耳を当ててお話しし始めたの。

私は携帯電話をバッグにしまったので後はYさんの演技だよ。

Yさんはいきなり「そうか、そりゃ大変だ!今すぐ帰る。」と言って

電話を切ったの。

男性には「急用が入ったので、また連絡する」と言い残して

お店を出ることができたよ。

お店を出てからYさんとハイタッチ。

Yさんとジューの連携プレー大成功。

やっと出られたぁ~。。ってYさんもほっとしてたよ。

ほんと、お話し好きの男性だったよね。

ドキドキしたけど潜入調査成功だよ。やったぁ~。。

今日のお仕事はこれで終了になって、すっごく早くお家に帰れたの。

Yさんは彼氏が明日、海外に行くことを知ってたので

早めに帰してくれたよ。嬉しい。。(*^_^*)

 

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